また君に恋をする。
俺は春海、と呼ばれるあの女を見た。

春海も俺を見つめ返す。

「春海さんっていうんですね」

「ハル、でいいよ。大抵はそう呼ばれてるから」

ハル…。

「あっ、じゃあ俺のことはレオで…」

「うん」

ハルは微笑んだ。


リュウさんを見ると、ハルの連れの客と楽しそうに話している。


「ねぇ、レオ」

「はい?」

ハルは俺を手招きした。

「え?」

ハルは俺の耳元で囁いた。


「アタシ、アンタのこと一晩買いたい」


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