オッサン革命

act10.いま何時?



「最悪ー」

「つか聡太歌下手すぎ!逆にうけるよ」 

「なぐっぞ」

「ごめんなさい」

「あーつかれたなー」

「じゃあわたしんちに移動する?」

「する!あんこの家行ったことねーんだよねー」

「え、あるじゃん」

「馬鹿。夜にはって事だよ」

「あ、そうですかい」


え、これで納得すんのかい
俺はいっつもあんこの家いってるけどな〜
夜にも行ったことあるけどな〜


「とーちゃく!」

「おじゃましまーす」

「おじゃましやーす」

「子供はお酒飲めないから、子供ビール飲みましょうかね〜」

「もう、僕は子供じゃない!子ども扱いしないで!」

「え、いきなりボケられてもツッコミしずらいんだけど」

「そーいやいいもの買ってきたんだよね」

「いい…酒?」

「察しがいいねー聡太」

「冗談やめろよ!3日前も2人で酎ハイ8本開けたばっか「文句あっか?嫌なら飲まんでいい」

「ー…飲むよ!」


何だかんだで俺はたまに杏子の酒盛りに休まずつき合っている。なんつーか、男の意地だ。目指せ皆勤賞!

「…やべぇ俺、なんかあんこに(悪い)影響受けてるさ」

「そう?」


冷静に考えれば、女の部屋に夜中までいるなんて有り得ねェな
でもマシの雰囲気がそう思わせない。男に対しての緊張感というものが、感じられないから




「じゃあ騒ぐかー」

「よっしゃー」



________


「あ、もう電車なくなるから俺帰るわ。聡太は?」

「もーちょい居てからすぐ帰る」

「へーい」

「じゃあな、あんこ。また明日」

「はーいまたあしたー」

「バイバイ平子ー」


バタン


「…やべえ、俺あんこに(悪い)影響受けてるよな?」

「ないない」






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