オッサン革命
起きると危ないベイベ

act16.深層心理



外に出て、しばらく歩くとファミレスがある。
そこにはいつもお世話になっていて店員とも顔見知り俺たちも常連。
てか、店員同級生だけど。でもその同級生が厄介だ

杏子の事が好きなやつ。
まあ、杏子のこと好きなやつって平子ぐらいだけど…


名前は田中昇平。たなかしょうへい




あんこはいたって普通だった。酔っていたとは言え、聡太のしたことは常人がスルー出来ることじゃない

怒られたいわけでも、気まずくなりたいわけでもないけれど、聡太は複雑だった



「おはよ田中さん、あたしこの朝食Bセットでお願いします」

「俺はカレーとバニラアイス」

「はいはーい ちょっと待っててください」


テーブルについて、いい匂いのする朝飯に手を合わせた



「あんこ」

「んー?」


杏子はキャベツの千切りを頬張りながら此方を見た


「改めて昨日のアレ、すんませんでした」


様子を窺うように杏子を覗き込むと、彼女はニヤリと笑った


「飲酒した後の行動は、理性の抑制によるものなんですよ」

「へ?」

「泥酔すればするほど行動がだんだんアホになってくけどね、基本的には自分の抑えられていた欲望が表れる、つまりそうたはー…

 欲求不満。」


「よっ…」




えええええ!





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