白衣を脱いでキス。



耳に聞こえるのはキィィィという機械音。

これが噂に聞くあの機械音…。

なんか怖いかも…。

でも17にもなって怖がっちゃ恥ずかしいよね。


「痛かったら左手あげてね」


先生はもう一度ライトの位置を調節すると、物騒な機械を手に持ち、口に近づけてきた。

……っ!!

やっぱり無理っ!

機械が視界に入ってすぐ、顔をそむけた。

こんなので削られたら絶対痛いもんっ。


「築山さん?」


「あっ、すいません…でも……あたし…」


怖いなんて言ったら呆れられちゃうかな。

でもどうせ知らない人だし、治るまでの辛抱。

でも、なぜかこの人には呆れられたくないと思ってしまった。



< 4 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop