白衣を脱いでキス。
耳に聞こえるのはキィィィという機械音。
これが噂に聞くあの機械音…。
なんか怖いかも…。
でも17にもなって怖がっちゃ恥ずかしいよね。
「痛かったら左手あげてね」
先生はもう一度ライトの位置を調節すると、物騒な機械を手に持ち、口に近づけてきた。
……っ!!
やっぱり無理っ!
機械が視界に入ってすぐ、顔をそむけた。
こんなので削られたら絶対痛いもんっ。
「築山さん?」
「あっ、すいません…でも……あたし…」
怖いなんて言ったら呆れられちゃうかな。
でもどうせ知らない人だし、治るまでの辛抱。
でも、なぜかこの人には呆れられたくないと思ってしまった。