アンガー・グラッチ・ヘイトレッド
優しさが世界を包む時…
優しさが世界を包む
そんな時代が
時が
あるいわ一瞬でも
あるだろうか?

一瞬でも全ての人が優しさや幸福や平和だけを願う瞬間があるのだろうか?

またはそう願う人がいるだろうか?

おそらくはいるだろう。

だが、この願いは見方によってはあまりにも傲慢で残酷で救い用の無い願いなのかも知れない。

優しさであれ幸福であれ平和であれ、強要すればその時点で優しさでも幸福でも平和でも無くなるからだ。

自然とそうならなければ。

だからおそらくこれからも人は怒りと憎しみと妬みとその様々な黒を生み出しながら進んでいくのだろう。

平和な世の中が来ること願いつつ、黒を生み出してしまうのだろう。

それはあまりにも間の抜けた、悲しいことである。
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