桜青春記
「いったぁ…」
「大丈夫?」

上から聞こえた声に
顔だけ声の聞こえたほうへと向ける

そこに居たのは
私に手を差し出して
微笑んでいる すっごい美男子!!

ここはもう高校の敷地内で
学生とその保護者しかいないはずだから
この人はここの生徒かな?
顔つきからしたら
私より年上だと思う

彼の優しい笑みに
自分の体温があがっていくのがわかった

「だ、だ、だ、大丈夫です!!!!!」

勢いよく起き上がって笑ってみせる
彼は一度きょとん、と間の抜けたような顔をしてから

「なら、良かった」

と、また綺麗に笑った。
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