桜青春記
「あ、いたいた!お~い!!」
「瞳ぃっ」

こっちに向かったブンブンと手を降っている人陰を見つけ
彼女の名を呼びながら駆け寄る

「遅かったじゃん。どうしたの?」
「いや~寝坊して急いで走ってたらこけちゃってさ
それで、そうっ!
すっごくカッコイイ先輩に助けてもらったの♪」

声が弾む
彼の顔を思い出しただけで
すごく暖かい気持ちになれた

私がはしゃぎすぎたせいか
それともこけたことに対してか
瞳は大きくため息をついた

ちなみに瞳とは幼馴染で良い親友
幼稚園の時から一度も
クラスが離れたことのない記録までもっている


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