この想い。君にあげる・・
・・・私、
苛められて喜ぶような
変態でもないし・・
容姿を隠したい訳でもないのに
どうしてかしら?
あぁ、思い出した
私、人の『裏』が見て
たかったんだわ・・
私が地味子ちゃんに
なったのって
小学校3年生だったわね
その頃までは
皆、私にちやほやしてたわね
でも、クラスに苛められてる子って
いるじゃない?
その子に言われたのよ・・
「貴方と仲良くしている人は
私を苛めてくるの・・
苛められたことのない貴方は
人の『裏』をしらないのよね・・
でもそれは貴方にとって幸せかしら?」
って、正直その子の行っていることは
当時の私にはよく分からなかったけど
裏・・と言うものを知りたくなった
それで、ちょうどいい時期に
私が転校することになったから
眼鏡を買って、猫背になって
喋らないようになった
最初に裏を見せたのは
母と父だった
母は泣きじゃくって
こんな、見苦しい物
私の子じゃない・・
と私を家の外に放り出した
父は、
こんな娘がいると
会社に知れたら
私の恥だ・・と
私の事を何度も殴った
泣く事は無かった
ただ、二人がとても醜くみえた
学校でも友達はできなかった
ただ、勉強するだけの場所