麻痺恋愛




「今、好きなんて言われても…」



「また冗談にとる?」



「…………」



冗談と思いたい…でも、この保の顔は…本気だ。
だから…私も本気で返さないといけない。



そうだよね?翠…?



「保……私も…ずっとあの関係でいいと思ってた。…曖昧でも…保といれたら落ち着くし…何でもわかってくれるし…保がいれば彼氏なんていらないって…ずっと思ってた。」



「なら、いいじゃん。俺とずっと一緒にいろよ…」



震えてる…保の声。



私の声も…たぶん…震えてる。



でも、言わないといけない…



< 36 / 44 >

この作品をシェア

pagetop