Dear..
One

一人





AM7:00

Pipipipi♪


ピッ

「ハァ~。」


この頃のあたしは、何をしてもつまんなくて。



「…あれ?何処だ?」



ガサッ。


「あれっ!!ないっ!!」


ガサガサ。


「あったぁ~!!」



薬に手を出すまでになってたんだ。




こんな事しちゃいけない事だって解ってる。

解ってるけど止めれない。




「もう高2かぁ~。」

そう言いながら制服 に着替えて、家を出た。


ガチャン


鍵を閉めてから、改めてマンションを見た。


「やっぱりデカい。」




このマンションは、高校2年が住んでいる家にしちゃデカい。


つーか。
高校生が普通こんな高級マンションにも住めない。
高校生が1人暮らししている事も変だ。



この理由は簡単。


あたしはお父さんに捨てられた。



通帳に一生遊びながらもくらせるような大金とマンションの部屋を与えられ。

「出てけ!!」


そう言われた。





なぜお父さんがこんな大金を持ってるか?




それは、あたしの家は、自慢じゃないけど金持ち。
お父さんが、会社の社長。
そこそこ有名らしい。




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