Dear..
そして今クラス替え表を見終わった。
だけど……。
「嫌だぁー。楓と同じクラスじゃなきゃ楽しくないっー。」
そう子供みたいに駄々こねている、琉羽。
しかも、真剣に半泣き状態。
あたしも嫌だけど。
「なんで楓が5組みなのっー?!琉羽3組じゃなくて5組がいいっー!!」
だけど、琉羽の方がよっぽど嫌だったみたい。
やっぱり、あたしはどこか冷めてる。
そんな事を思いながらも琉羽をあやす。「今度、駅前のケーキ奢るから、機嫌直してクラス行こっー!!」
そう言うと
琉羽は目を輝かせて
「本当っ!!絶対の絶対だよ♪あぁ。莓ミルフィーユケーキ早く食べたいな♪」
琉羽は、単純だしスイーツが大好きだから。
すぐ釣れた。
しかも、立ち直りが早い。
「クスッ」
だから単純すぎて笑える。
「なんで笑ってるの!!」
笑ったのがバレたみたいで琉羽がほっぺをふくまして怒ってる。
「ごめん。ごめん。あ、クラス早く行かなきゃ!!」
そう言って返事も聞かずに走った。
「あっ!待ってよー!!」
琉羽はすごい勢いで走って来るから
「ブフッ。アハハハ」
笑えた。