ラヴ・レター
早苗と翔
あたしは本橋 早苗【もとはし さなえ】、高1。
今、あたしは家の机に向かって早2時間が経つ状況にある。
なぜかって…?
それは片思いの相手である久雷 翔【くらい しょう】くんに手紙を書いてるから。
もちろんラヴ・レター。
大好きな翔くんに直接想いを伝えられなくて、迷ったあげく手紙で伝えることにした。
でも結局はこうやって悩んでる…。
同じクラスの翔くんはクラス委員とかやってて、頭もよくて、運動もできて、なんでも並なあたしなんか釣り合わない…。
そんなのわかってるけど…諦められない。
翔くんを好きになってどれくらい経つかな…。
きっと翔くんにとって、あたしはいてもいなくても変わらない。
でも、あたしにとっての翔くんは大事で大切でずっと一緒にいたい存在。
ラヴ・レター……。
なにから書き出せばいいんだろう…?
あたしはさっきから書いて消してを何回も繰り返してる。
ちゃんと気持ちが伝わる文章を……。
あたしは膝を曲げて体育座りをして、膝に顔を埋めた。
もう、なんにもわかんない……。