ラヴ・レター
早苗と翔



あたしは本橋 早苗【もとはし さなえ】、高1。

今、あたしは家の机に向かって早2時間が経つ状況にある。

なぜかって…?

それは片思いの相手である久雷 翔【くらい しょう】くんに手紙を書いてるから。

もちろんラヴ・レター。

大好きな翔くんに直接想いを伝えられなくて、迷ったあげく手紙で伝えることにした。

でも結局はこうやって悩んでる…。

同じクラスの翔くんはクラス委員とかやってて、頭もよくて、運動もできて、なんでも並なあたしなんか釣り合わない…。

そんなのわかってるけど…諦められない。

翔くんを好きになってどれくらい経つかな…。

きっと翔くんにとって、あたしはいてもいなくても変わらない。

でも、あたしにとっての翔くんは大事で大切でずっと一緒にいたい存在。

ラヴ・レター……。

なにから書き出せばいいんだろう…?

あたしはさっきから書いて消してを何回も繰り返してる。

ちゃんと気持ちが伝わる文章を……。

あたしは膝を曲げて体育座りをして、膝に顔を埋めた。

もう、なんにもわかんない……。




< 1 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop