二番目の彼女
一目惚れしたのはあたしの方。
一瞬で目を惹かれてしまった、
それほど彼の存在は大きくて。
気が付いたら彼の手を掴んで離さなかった。
「僕は結婚しているんだ」
あなたは素直にそう言ってくれた。
なのに
どうしようもなく欲しくて
触れて欲しくて
「二番目でもいいの」
そう望んだのはあたし。
諦めの悪い。
最低なドブネズミ。
きっとみんながこの関係を知ったらそう思うだろう。
でもそれでも構わない。