君のそばで微笑みを


「いっくんいつ帰ってくる? はっとと遊んでるんでしょ?」


「いや、今から帰るところだけど……」


 嫌な予感がした――まさにその時だった。


「んじゃ次は私と遊んでよっていうか買い物に付き合って欲しいんだよね。っていうか荷物持ちよろしく」


 ――なんでこんな女王様気取りなんだ?


 そもそもなんで俺が友里の荷物を持たなくちゃいけないんだ?

< 117 / 265 >

この作品をシェア

pagetop