君のそばで微笑みを


 ――しかし居酒屋からここまで近くて助かった。


 あれ以上長い間一緒に居たら襲われていたかもしんないし……多分。



「ほら、降りて」


「んーだって温かいんだもん」



 まだ夜中とは言えない時間だけど、夜だしインターホンを押す事に数秒悩んだ。


 けど背に腹は変えられないっていうかこのまま降りてくれなそうな雰囲気だったし、意を決してインターホンを押した。

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