君のそばで微笑みを


「ほら友里降りて! ナナに見られ――」


 時既に遅し。


「うわ! 何やってんのあんたら!! 病人ごっこ? ばか?」


「友里が酔いつぶれてんの! 変な誤解すんな!!」


「うるさいなぁ……」


 ぼそっと呟いた友里は、俺の背中からストンと降りてフラフラと家の中に入っていった。


 ‘いっくんありがとね’って言葉を残して――

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