君のそばで微笑みを


 一口飲んだだけで十分甘いって事は、下のほうにいくにつれてもっと甘くなるってわけか!


 ――なんて考えて気を紛らわせようとしたけどムリみたい。


「ね! 樹からそれとなく聞いといてよ!!」


「……今度デートしてくれたらいいよ」


 ソレを聞いたナナは、きょとんとしている。


「そんなんでいいの?」


 そんなんって……


 俺の気持ち、本当に通じてなかったんだって事だよね。

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