君のそばで微笑みを


 ――俺はその後なんて言って部屋に戻ったんだろう。


「ダメだ、キツい」


 いつの間にか自分のベッドに寝転んでいて……テーブルの上にはちゃっかり誕生日プレゼントが置いてあったりして。


 でも、段々視界が歪んできて、鼻の奥がツンとなってきちゃってさ。


 男なのに俺、泣いてた。


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