君のそばで微笑みを


「なぁ、いつから?」


 そんな事を目の当たりにしても、やっぱり気になっちゃうわけで。

 ナナの視線が痛かったけど……


「書類を書きに来た時に、初出勤日を決めるみたいだからね。まだ未定ってなってるよ」

 
 ――なんだよ。


 ってガッカリしたけど、ナナの目の前だしあからさまに肩を落とすわけにはいかなかった。

 後で叔父さんに聞けばいいか、なんて思いつつ爆弾おにぎりをちまちま食べ続けた。

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