君のそばで微笑みを




「ちょっと樹! もう下りる時間だよ」


「ん……」


 あの後、どうやら一眠りついてしまったらしい。

 タバコを二本位吸ったり、ナナや遼太と話したり……遅番の一服休憩の人達と話していたところまでは記憶にあるのだが。


「寝ぼけすぎ!!」


「って……」


 まだ意識が朦朧としている中での一発はさすがにイタイ。

 ほんの少し殺意が芽生えつつも、起こしてくれた事に感謝……変な気持ちだ。

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