君のそばで微笑みを


「ん……?」


 けたたましい電話の音で目が覚めた。

 
 携帯を確認する前に、まずは壁にかけてあるクリーム色の時計に目をやると、あれから1時間しか経っていなかった。


「んーっ」


 軽く伸びをした後、ゆっくりと携帯を手に取る。


 鳴り止まない携帯のディスプレイに表示されていた名前は、中学からの親友だった。

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