君のそばで微笑みを

 昔は何をするのも一緒で、高校の時とか池袋や渋谷で沢山ナンパしたりして。


 懐かしいっていうか……色んな意味であの頃に戻りたいかも。



 ――深く考えなくても良かった、あの頃に。


「おーい」


 一人で物思いにふけっていたせいで、隼人の存在をすっかり忘れていた。


「わりぃ。俺ってば微妙にヒマだけど何すんの?」


「んー。洋服見るのに付き合って欲しいんだけど行ける?」

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