大好きなんだ...
11ケタの番号



【…しもし】

かなり声の低い女の人だった…

【あの、さっき電話掛ってきたんですけどー】

(しょうー!さっき誰かに電話掛けた?)
(かけるわけなかろが)

むこうで誰かと話してる会話が聞こえた。
しょうって人がこの携帯の持ち主らしい。

【掛けてないよ?】
【でもさっき掛ってきました!】
【…誰?】

その持ち主らしき人に変わった。
それにしても声高いなぁ…
高いといっても、標準より少し上くらい。

【そっちから名乗ってください!】
【は?名前何ぞって聞きよんだろ?】

「名前言えやって、なにがええ?」
「サザエさんは?」

【サザエさんです!!!】
【ふざけとるじゃろ?】
【じゃぁ、わかめです!】
【いい加減にせえよ?】

「名前なんにしよか?」
「有紗は?」

【有紗やけど】
【あ、そう】
【そっちわ?】
【彰】
【へぇ~】
【てか今2人じゃろ?】
【そうですけどなにか?】
【どうせ1人になったら、掛けてこれんのじゃろ?】

カッチーン!
私は、かなりイラついた

【掛けれるわいや、絶対掛けちゃるけんの】
【おう、出来るもんなら掛けてみいや】

「ほんとに掛けるん?」
「当たり前!あんなに言われとって掛けんとか逃げやん」

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