大好きなんだ...

ある日、亜矢と泊まっている時に
莉奈からメールがあった。

『椎奈、なんか怒っとる?』
『今、一緒におらんけんわからんのよ↓
どしたん?』
『いや、なんかキレとるけん
それだけっ!ばいばい!』

ん?椎奈がなにか言ったんだろうか?

その次の日
布団に入り、眠りにつこうとしたら彰からメールが届いた。

『莉奈ちゃんになに言うたん?』
『なにも言うてないんやけど』
『しいちゃんの携帯から“死ね”って送られてきたらしいんやけど』
『いつ!?』
『お前が送ったんやないんで?』
『なんでそんなひどいこと送らないかんわけ?』
『しいちゃんがそんなこと言うわけないけ』
『うちやったら言う思とん?』

意味がわからん

『ええよ、嘘ついとらんかい』
『嘘やかついてないし!』
『じゃ、誰が送ったんで』
『知るわけないやん
もうええよ、信じれんのやったら
信じてもらわんでかまんけん』
『ほうか、なら俺のアドも携番も消しとけ!』
『言われんでも消すし!』


その勢いで
アドレスも…
携帯番号も…
一緒に撮った写真も…
“好き”って書いてあるメールも…

全て消した。


なんで…
なんで信じてくれんの…


その場で泣き崩れた。


ずっと大好きだったのに…
信じてたのに…
もう大丈夫って思ったのに…

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