「こころの音」
みさきは…両親が毎日のように喧嘩して、みさきにも暴力をふるう両親

まりは…もともと母親しか居ない家庭だが、母親が男のところにばかり行ってて、まりはほとんど家に一人…

ゆうみは…お父さんがあまり帰ってこない事を、お母さんがゆうみに当たり、いつも怒鳴ってばかり…

そんな話をしてくれた。

私は本当の事なんて、言えなかった…
ただ両親が不仲で喧嘩ばっかりだと話した。

四人で、先輩の家に遊びに行った。

「こんにちは…」
ゆうこは挨拶した。


「うわっ、真面目そうな可愛い子だね〜」
ゆうこを見て、しずこ先輩が言った。

しずこ先輩はすごかった。髪の毛は金髪だった…

その後も仲間のところに連れていってもらったり…
みさきもまりもゆうみも、時間なんてもともと無いような感じで…
家の事なんて気にする事もなかった。

ずっと一緒に居た。
楽しかった。
学校もたまに行ったり…
それで良かった。

こころが満たされた。
自分の存在がある。
あの異様な匂いの家の事…すっかり忘れられる。

一人じゃない。
もう親を待つ、心細いゆうこじゃない。

こころの奥で、何かが存在する…



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