「こころの音」
「今日、まりんち行かな〜い?」
「誰も居ないから、いいよ〜」
皆でまりの家に向かった。
まりの家に入って、きちんとしていたのには、少し驚いた。
(うちとはちがうなぁ…)

少ししてみさきが、
「吸ってみる〜?」

ゆうこは、少し考えて、
「吸えるかな〜?」
苦笑いしながら、タバコを一本受け取って火を点けた。
「ごほっ、ごほっ、やっぱりむせちゃうね〜」
皆は吸い慣れていて、ゆうこを見て大笑いしている。
今度はまりが台所からお酒を持ってきた。

「飲んじゃおう!!」
「いいね〜」
皆乗り気だった。

ゆうこは母親の事がすぐ脳裏に浮かんだ…

「はいっ、ゆうこも飲もっ。」

仕方なく飲んだ…おいしくなかったし、苦かった…
すぐに酔いがまわって、今度は気分が良い…
(おいしくないけど、なんか気持ち良い)

ゆうこは皆と騒ぎながら、ぐいぐい飲んだ。
かなり酔っていて、座っているのもやっと…

そこに、男の先輩が三人やってきた。

「おまえら、昼間っから酒かよ〜」

先輩たちも加わって飲みはじめた。

とおるっていう先輩が、ゆうこの隣に座った。

「大丈夫か?」
コクンってうなずいて、ゆうこはうずくまった…

しばらくして体を起こされて、水を飲まされて…

いきなり…とおる先輩が顔を近付け、とおる先輩に口をふさがれた…
初めてのキスだった…
そのまま、上半身裸にされて…酔っていて抵抗する気力もなかった…
皆どうしているだろうと、必死にその辺りを見ると、皆、全裸だった……

ゆうこもすぐ全裸にされて、最後までとおる先輩を受け入れていた。

(こういうものなのか…)
体は酔っているのに、意外にもはっきりしている脳裏の隅でそう考えていた。
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