「こころの音」
ゆうこはいつのまにか眠っていた。
酔ってとおる先輩とした事は、すごく嫌なものに思えた…まるで母親と同じ道をたどっているようで、吐き気がした…罪悪感でいっぱいだった……

「起きたか〜?はい、水っ」
「ありがとう…」
とおる先輩は意外とやさしかった。

皆まだそれぞれ眠っている…
「あの…こういうのって、普通にありなの?」

「そんな事ないよ。ちょっと酔ってたのもあるけど、ゆうこ可愛いし、気に入ったし…でもかなり言い訳っぽいよなっ」
言いながら、苦笑い…してた。

ゆうこはとおる先輩の話し方、接し方、おもしろいところはかなり好感が持てた。
自然にまた二人くっついて、寝転がって、顔見合わせて笑ったり…

「なぁ、俺ら、付き合わない?」
「う…ん、良いよっ」

罪悪感と共に、ゆうこは何となく、このとおる先輩と楽しい日々がおくれそうな、そんな希望を持った…



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