「こころの音」
中学生
中学一年、入学式…
ゆうこは少しずつ大人に近づく自分がうれしかった。
「やった〜やっと中学生だ〜」
青空にむかってさけんでみた。
中学はもう何だか大人の雰囲気で、大勢で、圧倒された。
同じクラスの見知らぬ子ともすぐ仲良くなれた。
話かけてきてくれたのはゆきちゃん!
他の友達の事とかいろんな事、たくさん教えてくれた。
楽しく過ごせそうで、わくわくしていた。
「勉強難しいかな〜」
「そこが小学生と違うとこ!」
と、ゆきちゃんは言った。
ゆきちゃんは、たくさん塾言ってるって言ってた。
(うちはとてもじゃないけど、塾なんて行かれないから、頑張らないと…)
あれからのゆうこの家は両親共、相変わらずだった。
ゆうこが中学生になった事も特別ではなかったし、母親は、酔っている時以外は、家には帰ってこなかった。
学校は楽しいながらも、ゆうこが成長している分、家での不満は強くなり、我慢をするのが辛くなってきていた。
ゆうこが部活から帰ってくると、
「てめえはいったい何考えてんだ!!」
父親が遠くまで聞こえるぐらい、怒鳴っている。
「どうしたのよ。お父さんももう殴るのやめなよ!!」
必死でとめても父親の怒りがおさまらず、家の中はめちゃくちゃ…
どうやら、母親が隣のおじさんの家から出てきたところ、父親が帰ってきたようだった。
怒鳴って、母親を殴ってる父親も、だらしない吐き気のするような母親も、もう何だか我慢できなかった。
「もう、二人とも、勝手にしなよ!!」
何となく家を飛び出した……
何となく家を出ただけなのに、もう家に帰りたくなかった…
ただあてもなく歩いた…
ゆうこは少しずつ大人に近づく自分がうれしかった。
「やった〜やっと中学生だ〜」
青空にむかってさけんでみた。
中学はもう何だか大人の雰囲気で、大勢で、圧倒された。
同じクラスの見知らぬ子ともすぐ仲良くなれた。
話かけてきてくれたのはゆきちゃん!
他の友達の事とかいろんな事、たくさん教えてくれた。
楽しく過ごせそうで、わくわくしていた。
「勉強難しいかな〜」
「そこが小学生と違うとこ!」
と、ゆきちゃんは言った。
ゆきちゃんは、たくさん塾言ってるって言ってた。
(うちはとてもじゃないけど、塾なんて行かれないから、頑張らないと…)
あれからのゆうこの家は両親共、相変わらずだった。
ゆうこが中学生になった事も特別ではなかったし、母親は、酔っている時以外は、家には帰ってこなかった。
学校は楽しいながらも、ゆうこが成長している分、家での不満は強くなり、我慢をするのが辛くなってきていた。
ゆうこが部活から帰ってくると、
「てめえはいったい何考えてんだ!!」
父親が遠くまで聞こえるぐらい、怒鳴っている。
「どうしたのよ。お父さんももう殴るのやめなよ!!」
必死でとめても父親の怒りがおさまらず、家の中はめちゃくちゃ…
どうやら、母親が隣のおじさんの家から出てきたところ、父親が帰ってきたようだった。
怒鳴って、母親を殴ってる父親も、だらしない吐き気のするような母親も、もう何だか我慢できなかった。
「もう、二人とも、勝手にしなよ!!」
何となく家を飛び出した……
何となく家を出ただけなのに、もう家に帰りたくなかった…
ただあてもなく歩いた…