亀の歩みのようにゆっくりと

トスをあげるセッターとのトス合わせで、スパイク打ってたら寺崎葵がやってきて、

「違う。肘もっとあげて。そしたら今のボールも入るようになるから。」

もう一回やってみて、と目で促すから、もう一回意識してやってみた。

、、、あ。手の平じゃなくて腕にあたった。

「今のはタイミングが違うの!!腕振るのが遅いからそうなるんだよ。あっあと肘は耳まで付くくらいあげて」

俺は言われたとおり肘を耳につけようとした。
あっなかなかつかない。
もたもたしてたら

「こうでしょっ」
と俺と同じ位の身長で肘を耳にくっつけてくれた。

指、ほっそいなあ、、、
まじまじと見てしまった。

「何見てるの??早くいって来なよ」

ぼーっとしてたら注意された。

「あっ、おう」

俺はまた列の中に加わっていった。
< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop