亀の歩みのようにゆっくりと

次の日もいつも通りに学校が始まった。

授業中、うとうとしていたら、
「〜〜を村上っ」

、、、あ、誰かさされてる。答えてやれよー。

「ねぇ、あなた、さされてるよっ村上優っ」

後ろで寺崎葵が、、、
えっ俺!?答えなんて知るわけないじゃんかよ、、、
さされているのに気づいても答えがわからない俺は黙るしかなかった。

「答えは1番よっ」
うしろから神の声が聞こえてきた、、、って寺崎葵か。ありがてぇ

「1番ですっ」

先生は黒板にかいてある問題と俺を見比べてから
「正解だ、、、」
よっぽど意外だったらしく、目が点になってやがる。

ざまあみやがれっ

あっと、寺崎葵にお礼言わなきゃな。
俺は身体をねじらしてこっそり
「ありがとな」
とお礼をいった

最初へんなやつだと思ってたけど案外まとも??てゆーかいいやつだな。

寺崎葵への印象をすこし変えた俺なのでした。


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