短編■ 男子中学生用トラップ
マツリは眉を垂らすと心底リキを哀れむような目を向けた。
理不尽にまくし立てられたお詫びに、「抱かせろよ」と呟いた。
そう、気付きはしなかったが自分はこの担任が好きなのだと―――
「センセ、抱かせて」
「リキ!!」
強い声と共に、頬に強い衝撃を感じた。
「…は、暴力?」
意味が分からずマツリを睨めば、再び同情するような目をされた。
口紅を塗った唇が動き出す―――
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