短編■ 男子中学生用トラップ
「あと、マーは不良もヤンキーも問題児も本当はときめいちゃう。
やっぱやんちゃなくらいがかっこいい。
…って、それは置いといて。
あんたみたいなのはトラブルメーカーで厄介なのは事実だけど、世界は広い、色んな人間居るでしょ。
だから不良やヤンキーだからこそ経験することもあるし、逆にそうじゃない人もあんたらみたいな奴から学ぶこともある。
だから、100悪い訳じゃない。
んー、てか、これあくまでマーの話だからね?人によってあんたに対する考え方違うだろうから、誤解しないで。
マーが思うに、よ。教頭先生や主任や保健室の先生…色んな、人によって違うからね。
で、でよ。でもさ。先生困らしたり、他のクラスメイトは授業進まない。それ迷惑って自覚してほしい。
でも、問題児に手を焼くのが教師で、問題児に理不尽さを学ぶのもクラスメイトの役割だったりもする。
難しいな、こればっかりはいい悪いに言えないね?」
てっきり、リキは自分のような人間はいけないんだと諭されると思っていたので、
少し腑に落ちない視線をマツリに送った。