短編■ 男子中学生用トラップ
エピローグ
森崎リキ。
2ヶ月後に中学卒業を控えた15歳の中学生。
彼女は生徒から慕われる熱血先生の津山マツリ。
酒もタバコも夜遊びもやめた彼女一筋の男子。
その証拠に、あの日から黒髪短髪でダテ眼鏡で過ごしてきた。
“知的で爽やかだね”なんて言われるくらいに問題児から方向転換した。
元々勉強のできる子だったので、希望校にも受かった。
そうして2ヶ月にはマツリの自慢の彼氏として日なたを歩けるだろう。
(リキは純粋だから可愛いよね…)
なぜならマツリの為に“優等生”になってくれたのだから――
マツリは嬉しかった。
マツリの夢は“生徒から慕われる熱血教師”“同僚からも尊敬される教師”
夢は願えば叶う、その通りだとリキもマツリも思った。