ハツコイ。

教室に入った瞬間驚いた。

何処を見渡しても、小学校の時の６年２組の女子が１人も居なかった。


「またお前と一緒のクラスかよ〜」
真歩が途方に暮れていると、康太（こうた）が話かけて来た。
「マヂ？？最悪〜。もう一回クラス替えしたいんですけどー…」
真歩は嫌そうな顔をしてあくびをした。
「俺もー」
康太も嫌そうな顔をしてあくびをした。


「あ…！真歩ちゃん？？」
花奈（かな）が自分の席から真歩に手を振った。
「お〜！花奈ー！！一緒のクラスだったんだね♪」
真歩は花奈の席の前に立った。

「あ…真歩ちゃんはウチの後ろの席だよー♪」
「ありがと〜」
花奈がそう言うと、真歩は自分の席に座った。

しばらく２人で話していると、見たことのない子が近づいてきた。

「アタシは光（ひかり）！よろしくね♪」
光はニコッと笑った。

すごい。
今どきアニメみたいに登場する子っているんだなぁ。

なんか…でも気が合わなそう。


「うん…よろしく！」
「よろしくね」
真歩の後に続いて、花奈も挨拶をした。