ハツコイ。
横山先生が話している時に、斜め後ろからものすごく視線を感じた。
振り向きたかったけど、そこで振り向いて目なんかあったら凄く気まずい…。
「ねえ、これって何て読むの?」
斜め後ろから話しかけられてる気がする。
どうしよう…。
「ねぇ!」
斜め後ろの少年が真歩の肩を叩いた。
「あ…アタシ!?」
真歩はびっくりして後ろを振り返った。
「だから、これ何て読むの?」
斜め後ろの少年は真歩の椅子に書いてある名前を指差してちょっと呆れながら聞いた。
「あぁ〜…斉藤真歩(さいとう まほ)だよ」
あ〜…なんだぁ。
朝の小さい男の子か。
「じゃあ俺の名前読める?」
少年は学ランについている名前を真歩に見せた。
「えぇ〜…くどうおすた……くどう…分かんないよ!」
真歩はため息をつきながら言った。
「久藤雄太(くどう ゆうた)だよ」
雄太は笑いながら言った。
「“雄”って“ゆう”とも読むんだぁ!初めて知った」
それから真歩はしばらくびっくりした顔をしたまんまだった。
先生の話も終わり、皆支度をして帰る時になった。
「それでは明日からよろしく。さようなら」
先生がそう言うと皆も“さようなら”と言った。
振り向きたかったけど、そこで振り向いて目なんかあったら凄く気まずい…。
「ねえ、これって何て読むの?」
斜め後ろから話しかけられてる気がする。
どうしよう…。
「ねぇ!」
斜め後ろの少年が真歩の肩を叩いた。
「あ…アタシ!?」
真歩はびっくりして後ろを振り返った。
「だから、これ何て読むの?」
斜め後ろの少年は真歩の椅子に書いてある名前を指差してちょっと呆れながら聞いた。
「あぁ〜…斉藤真歩(さいとう まほ)だよ」
あ〜…なんだぁ。
朝の小さい男の子か。
「じゃあ俺の名前読める?」
少年は学ランについている名前を真歩に見せた。
「えぇ〜…くどうおすた……くどう…分かんないよ!」
真歩はため息をつきながら言った。
「久藤雄太(くどう ゆうた)だよ」
雄太は笑いながら言った。
「“雄”って“ゆう”とも読むんだぁ!初めて知った」
それから真歩はしばらくびっくりした顔をしたまんまだった。
先生の話も終わり、皆支度をして帰る時になった。
「それでは明日からよろしく。さようなら」
先生がそう言うと皆も“さようなら”と言った。