小春日和
あれから何日たっただろう。
もう二週間くらい小春ちゃんと話してない。
…アタシが避けてるから。
もうどうやって接していいのか分からなくなってしまった。
小春ちゃんは何度かアタシに話しかけようとしてくれたけど、それさえもアタシは拒んでしまった。
わかるんだ。
いま一番小春ちゃんを傷つけてるのはアタシだってこと。
今朝も小春ちゃんに会わないようにいつもより早く家を出た。
もう前みたいにはなれないのかな…。
「日和ちゃん!」
帰る支度をしていたらすごい勢いで走ってきた紗乃先輩がアタシを呼んだ。
アタシは鞄を肩にかけて紗乃先輩のところまで行った。
「どうしたんですか?」
「小春が倒れたの!貧血らしいんだけど、家に連絡しても誰もいなかったみたいで今保健室にいるから行ってあげて」
小春ちゃんが倒れた…?
アタシの肩から鞄がずり落ちた。
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