涙の数だけ幸せになれる
友達の恋

悩み

ただいまテスト期間で部活がない。
あたしは詩織と一緒に近くのファミレスで勉強をしている。このファミレスはあたしの学校の人が結構くる。
まぁあたしらはだいたいテスト勉強じゃなくておしゃべりになってるけど…


「最近ね、伸哉とうまくいってないんだ…」
──武田 伸哉。
詩織の彼氏。
背が小さくて可愛いようなかっこいいような顔の子だ。
「伸哉と!?前あんなにラブラブだったのに!」
「なんか最近喋ってもいないんだ…」
詩織は泣きそうな顔をする。
「大丈夫だって!伸哉はあーんな性格だし?はずいんだよきっと!」
結構良いことを言った!
そんなふうにあたしは思った。
「そうかな?」
「きっとそうだよ」
あたしは笑顔を見せる。
「そうだね!あたしがんばる!」
詩織は残っていたジュースを一気飲みをした。


あたしはバカだからこの時の詩織の気持ちなんかわかりはしなかった。
詩織は本当に悩んでいた…。
でもあたしは励ませば大丈夫!って言う楽な事を考えていたのかもしれない…
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