涙の数だけ幸せになれる
次の日あたしは学校に行くとみんなが噂をしていた。
あたしはすぐに自分の事だ。
って思った。

そして一番…会いたくなかった人…聖羅にあった。

「詩織。万引きなんか詩織がするわけないよね」
聖羅はあたしを真っ直ぐな目で見る。
「詩織…!」
聖羅が肩に手を乗せる。
あたしは左を見る。
「詩織…詩織がやるわけないよね…?」

「ウザイんだよ!あたしやったんだよ!!」
あたしは聖羅の手を振り払って、睨んだ。
「もうあたしに構わないで!」

聖羅が悪いわけじゃないのに…
あたしバカだ…

あたしはその後校長室に呼ばれた。
「三日の停学処分だ」
「はい」
あたしは校長室を出た。
「失礼しました」
あたしは誰にもあいたくないから走った。
走って走って走った。
聖羅にはあわなかった。
ちょっとよかった…かも……

そのままあたしは家に帰った。
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