蒼い桜


部屋に着いて、布団に華を寝かした。

『じゃあ私はここで。』

「はい!ありがとうございました。」

『おやすみなさい。』


沖田さんが部屋を後にしてから、華の寝顔を眺めていた。

無邪気な寝顔。

本当に天使みたい。


華の髪を撫でながら、

「ごめんね華…。お父さん居ないの寂しいよね。私のせいでごめんなさい。」

涙が溢れてしまった。


華はきっと私には言わないけど、父親が居なくて寂しい思いをしている。

こんな小さいのに無理させちゃってるね。




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