蒼い桜


「わあ!誰もいない!!」

そこは誰も居なくて、ただ川の水の音が聞こえていた。


ドーン!!

『はなびだあ!!』

空を見上げると大きな花火が一面に広がっていた。


「綺麗……。」

私がそう呟くと、

『お前に見せたかった。』

と土方さんが言った。


「え?私に?」

『あぁ。』


チラッと見た土方さんの横顔は花火に照らされて、とても綺麗だった。





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