ACcess -縁-
俺と夢幻
- 岡野 泉
進学をどうするか…。
誰しもが通るであろう道。
ここにも二名、渡された進路希望調査票と睨めっこしていた。
「なぁ、泉はどうするんだ?」
「歩とは違う道を行く。」
「んじゃオレもー。」
シャーペン借りる、と一言も断りを入れる事もなく俺のでサラサラ書いて自分のクラスへ帰って行った。
残された俺は白い紙を机の中へ閉まった。
「本当にそっくりだよね、泉君と歩君!」
「二人共格好いいよねー!」
「歩君と泉君、どっち派?」
「えーっ!分かんない、似すぎてて!」
女子の会話を頭の遠い所で聞いた。
何も聞こえなかったフリをして、携帯をチェックした。
メールの受信フォルダではなく、ネットに繋ぐ。
よくチェックしているサイトの一つに目を通す。
非公式のクロファンの情報サイト。
俺はこの世界にドップリはまってしまってから、もっと世界を知りたくていろいろ研究をしている。
戦い方、遊び方、歩き方、息の仕方。
そう、すべて。
俺は世界の虜だ。
それはアイツもそうだろう。
一緒にプレイをしてるから、なんとなく分かる。
あぁ、早く帰りたいな…。
パソコンを触りたくてウズウズして携帯を閉じた。
誰かに見られるのも、陰で何か言われるのも慣れてはいるが、いい気はしない。
そうやって何かで誤魔化さないと変に身構えてしまう。
そうだな…帰りにコンビニに寄って帰ろう。
ゲーム雑誌を買って帰ろう。
誰しもが通るであろう道。
ここにも二名、渡された進路希望調査票と睨めっこしていた。
「なぁ、泉はどうするんだ?」
「歩とは違う道を行く。」
「んじゃオレもー。」
シャーペン借りる、と一言も断りを入れる事もなく俺のでサラサラ書いて自分のクラスへ帰って行った。
残された俺は白い紙を机の中へ閉まった。
「本当にそっくりだよね、泉君と歩君!」
「二人共格好いいよねー!」
「歩君と泉君、どっち派?」
「えーっ!分かんない、似すぎてて!」
女子の会話を頭の遠い所で聞いた。
何も聞こえなかったフリをして、携帯をチェックした。
メールの受信フォルダではなく、ネットに繋ぐ。
よくチェックしているサイトの一つに目を通す。
非公式のクロファンの情報サイト。
俺はこの世界にドップリはまってしまってから、もっと世界を知りたくていろいろ研究をしている。
戦い方、遊び方、歩き方、息の仕方。
そう、すべて。
俺は世界の虜だ。
それはアイツもそうだろう。
一緒にプレイをしてるから、なんとなく分かる。
あぁ、早く帰りたいな…。
パソコンを触りたくてウズウズして携帯を閉じた。
誰かに見られるのも、陰で何か言われるのも慣れてはいるが、いい気はしない。
そうやって何かで誤魔化さないと変に身構えてしまう。
そうだな…帰りにコンビニに寄って帰ろう。
ゲーム雑誌を買って帰ろう。