ACcess -縁-
昨日だって、オレの部屋からオレの服を奪って着た揚げ句、何故かセンス悪いと言われたんだぜ!?

完全に意味が分からない!
お前も似たようなのこないだ着ていたじゃないか!

しかも今は今で人の話を聞かずに無視して風呂入りやがった!
なぁソルト!訳分かんねぇよアイツ!

の割に、オレの事分かんないだの何だの…。
もう疲れた。
糖分取っとこ。
…糖分。
と、うぶん。
…。


走って風呂場に向かう。
「泉いいぃぃっ!」
上手い事転ばず脱衣所まで来た。

そのままノックもろくにせず、戸を開ける。
「お前オレのチョコ食っただろ!」
「…まだ返事してねぇぞ。つか、レディの入浴中に何故開ける?」
「誰がレディか、このネカマっ!」
「人をネカマネカマ…。自分もネカマの事を思い出すがいい。」
「うるせぇっ!大体おまっ」
「小ジワが増えるぞ。」
「泉ぃぃっ!」
「…歩、静かに。」

そしてそのままシャワーをかけられ追い出された。

なんぞ。あの兄。


部屋に戻る途中で母親に服を着ろと叱られたが、肝心の服がないんだ。
向こうの部屋しか考えられん。
奪われた物を取り返すのは当たり前だ。


二階へ上がり、ヤツの部屋へ。
自分の部屋と似たようなな配置の部屋には大体何処に何があるかなんて知っている。

ふとパソコンに目をやると、ペッパーが椅子に座り足をブラブラさせている所だった。
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