かみさまの国
「なんか頭に変なわっか付いてるし…」
「しょうがないでしょ。これ制服なんだから。」
「はっ??制服??」
どー見てもコスプレだろ…
わっかなんか後ろに針がねつけて無理矢理浮いてるように見せてるし…
「まーそんなことはどうでもいいから、とりあえず身分確認しましょうね~」
おっさんはかばんからカルテらしき物を取り出すと、
診察するかのようにオレに質問してきた。
「えぇーっと、名前は佐藤光輝で間違いない??」
「あっ、はい。そうです。」
ってか何で名前知ってるんだ??
「じゃあ何か未練とかは……
なさそうだね、うん。」
おっさんはすらすらとカルテにメモを書き込んでいる。
「ってか未練って何だよ??
そもそも何でおっさんオレの名前知ってるんだよ。」
「いや、これが仕事だから。
あっ、体調とかはどう??
吐き気がするとか、ふらふらするとかない??」
「ねーよ。つーか質問に答えろよ。」
「はいはい。もーちょっとで書き終えるから、ちょっと待ってなさい。」
そういっておっさんは黙々とカルテを書き続けた。