かみさまの国
ようこそ天国へ!!
おっさんとオレは殺風景な雲の上を
ひたすらモフっモフっと進んでいた。
鼻歌混じりに進んでいくおっさんに対し
オレはさっき聞いたおっさんの説明にショックを受けていた。
死んだ、なんて。
信じれる訳がない。
だとしたらオレはどうやって死んだんだ??
死んだら記憶も無くなっちまうのか??
今ここにオレがいることも、
オレの前を歩く胡散臭いおっさんも、
全部夢で片付けてしまえば済む話しなのに、
歩くたびモフっモフっいうこの足場は間違いなく雲そのもので。
その事実だけが、やっぱりここは天国なのかと思わせるのだった。
「着いたぜ。」
おっさんは立ち止まると、
くるりとオレの方へ向き直った。