かみさまの国
てっぺんが見えないほど天高く構える巨大な門は、雲と同じ真っ白で、
扉には「WELCOME TO HEAVEN」と彫ってあった。
「これは??」
「天国への入口さ。ここからが、本当の天国だ。」
そういっておっさんは門へ手を伸ばした。
「おいおい。どうやって開けるんだよ。」
片手だけでこんな重たそうな門が開くのか??
疑いの眼差しでおっさんを見ていたが、
門ははいとも簡単に開いた。
でかいのは見せかけで、本当の門は普通の家と何等変わりない大きさの門だったのだ。
「胡散臭せえなぁ……」