いろいろ短編集
「うん。ちょっとね。今日、來の家泊まっていい?」
「うん、いいよ。着いたら、家の中で待っていて、じゃあ。」
そういうと、來はちょっと嬉しそうに電話を切った。
そのあと、来は早々と仕事を終わらして、家へ帰った。
――要、あまり怒ってなくて良かった…
僕が家に着くと、要は家の前でじっと待っていた。
合鍵なら前に渡したはずだ、そう思いながらも要を僕の家へ促した。
要は下を向いたまま着いて行く。要は―いつもなら、さっさと、自分の家でポロシャツに着替え、私の家で寝ころんでいるはずなのに―黒いローブに大鎌と普段とは全く違う服装に気づいた僕は、要に尋ねた。
「要、いつもの服は?それに、何、その鎌」
要は、俯いたまま、「気分を変えた。」と、一言呟いた。來は、別の電話越しにした質問をした。「何か用?」すると、要はにやりと笑って僕の首をしめようとする。
僕は、必死に抵抗した。
「要、しっかりしてよ。」
「うん、いいよ。着いたら、家の中で待っていて、じゃあ。」
そういうと、來はちょっと嬉しそうに電話を切った。
そのあと、来は早々と仕事を終わらして、家へ帰った。
――要、あまり怒ってなくて良かった…
僕が家に着くと、要は家の前でじっと待っていた。
合鍵なら前に渡したはずだ、そう思いながらも要を僕の家へ促した。
要は下を向いたまま着いて行く。要は―いつもなら、さっさと、自分の家でポロシャツに着替え、私の家で寝ころんでいるはずなのに―黒いローブに大鎌と普段とは全く違う服装に気づいた僕は、要に尋ねた。
「要、いつもの服は?それに、何、その鎌」
要は、俯いたまま、「気分を変えた。」と、一言呟いた。來は、別の電話越しにした質問をした。「何か用?」すると、要はにやりと笑って僕の首をしめようとする。
僕は、必死に抵抗した。
「要、しっかりしてよ。」