死霊むせび泣く声
 と言って、俺の上に乗っかる。


「ああ」


 俺が応じ、彼女の体の、刺激すると感じる部分を愛撫して、セックスし出す。


 俺たちは互いの体に指を滑らせ、性器同士を結合させて繋がった後、腰を振る。


 夜が更けていく。


 蒸し暑い夜だった。


 俺は部屋のエアコンにタイマーをセットし、ゆっくりと眠る。


 いくらか寝苦しいのだが、これが関東地方に訪れる熱帯夜の現実なのだった。


 六月で、まだ梅雨入りしていないのだが、すでに気温だけは相当上がっている。


 俺たちはベッドで一緒に眠り、やがて新しい朝を迎えた。


 俺が先に起き出し、ベッド上で大きく伸びをして、日曜日の朝を味わう。


 新鮮な朝だった。


 一応目覚まし時計をセットしていたのだが、俺は鳴り始める前に目が覚めて、Tシャツ
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