死霊むせび泣く声
第18章
18
俺はキーを叩く手を止めずに、ずっとパソコンに向かい続ける。
時折、脳裏にあのおぞましい今村武蔵介や綾田伊予丞の顔が浮かんできていた。
俺自身、基本的に心霊現象などは軽視しているのが現実だ。
ただ、さすがに自分の身辺にその類のことが現象として起こってくると、怖いのだった。
だが、社内では高村や礒野相手にしか、その手の話はしない。
俺は一時的に自分が怪奇現象に巻き込まれているだけで、特に裏で何かがあるとは到底思っていないのだ。
確かに疲れはする。
心労というやつだろう。
これもいずれは自然に解決されるだろうと思う。
今の日本の精神科や心療内科はその手のことに囚われている人を救うのに関しては慣れているのだから……。
まあ、病院によっては藪(やぶ)医者揃いで、全く話にならない場所もあるにはあったが……。
俺はキーを叩く手を止めずに、ずっとパソコンに向かい続ける。
時折、脳裏にあのおぞましい今村武蔵介や綾田伊予丞の顔が浮かんできていた。
俺自身、基本的に心霊現象などは軽視しているのが現実だ。
ただ、さすがに自分の身辺にその類のことが現象として起こってくると、怖いのだった。
だが、社内では高村や礒野相手にしか、その手の話はしない。
俺は一時的に自分が怪奇現象に巻き込まれているだけで、特に裏で何かがあるとは到底思っていないのだ。
確かに疲れはする。
心労というやつだろう。
これもいずれは自然に解決されるだろうと思う。
今の日本の精神科や心療内科はその手のことに囚われている人を救うのに関しては慣れているのだから……。
まあ、病院によっては藪(やぶ)医者揃いで、全く話にならない場所もあるにはあったが……。