死霊むせび泣く声
第22章
22
駅のホームで電車を待つ。
俺はバッテリーが切れ掛かったケータイを弄りながら、ネットに繋ぎ、いろんな情報を見る。
俺自身、普段から会社で企画書ばかり打っているので、単調な作業で疲れていた。
だが、幸い、うちの社は勤務時間中にネットを見てもいいことになっている。
さすがに自由な情報源が会社の活性化に繋がると、上の人間は踏んでいるのだろう。
俺はいつもは高村や礒野としか付き合いがないのだが、お互い書類を作る合間にパソコンをネットに繋いで、友達のアドレス宛にメールしたり、ネットサーフィンしたりしていた。
企画部でも部長の辛島は新聞や週刊誌などを読みながら、俺たちを見張るだけだし、俺たち平の社員も別に辛島に対し、これと言って抵抗することはない。
互いに構わないわけである。
俺たち一般社員はキーを打ち続けるだけで、毎日が繰り返されるのだし……。
その夜も、俺は電車に乗って家に帰り着いた。
駅のホームで電車を待つ。
俺はバッテリーが切れ掛かったケータイを弄りながら、ネットに繋ぎ、いろんな情報を見る。
俺自身、普段から会社で企画書ばかり打っているので、単調な作業で疲れていた。
だが、幸い、うちの社は勤務時間中にネットを見てもいいことになっている。
さすがに自由な情報源が会社の活性化に繋がると、上の人間は踏んでいるのだろう。
俺はいつもは高村や礒野としか付き合いがないのだが、お互い書類を作る合間にパソコンをネットに繋いで、友達のアドレス宛にメールしたり、ネットサーフィンしたりしていた。
企画部でも部長の辛島は新聞や週刊誌などを読みながら、俺たちを見張るだけだし、俺たち平の社員も別に辛島に対し、これと言って抵抗することはない。
互いに構わないわけである。
俺たち一般社員はキーを打ち続けるだけで、毎日が繰り返されるのだし……。
その夜も、俺は電車に乗って家に帰り着いた。