死霊むせび泣く声
第7章
7
俺たちは海辺に着いた。
海岸線沿いで焼けていた砂が、降り出した雨で冷やされる。
だが、辺りはとても蒸し暑い。
俺は車道の脇に車を停め、車内で思いっきり体を伸ばしながら、リラックスしていた。
いつも会社では座りっぱなしなので、たまには解(ほぐ)すのもいい。
俺がシートを倒して横になっていると、里夏が、
「缶コーヒー買ってくるわね」
と言って、ドアのロックを解除し、車外を自販機まで歩き出す。
俺はしばらくの間、黙っていた。
さすがに連日蒸し暑くて、過ごしにくい。
特に関東地方は梅雨で、ジメジメとしている。
いかにも背筋が凍るような話が聞きたくなる季節だ。
俺たちは海辺に着いた。
海岸線沿いで焼けていた砂が、降り出した雨で冷やされる。
だが、辺りはとても蒸し暑い。
俺は車道の脇に車を停め、車内で思いっきり体を伸ばしながら、リラックスしていた。
いつも会社では座りっぱなしなので、たまには解(ほぐ)すのもいい。
俺がシートを倒して横になっていると、里夏が、
「缶コーヒー買ってくるわね」
と言って、ドアのロックを解除し、車外を自販機まで歩き出す。
俺はしばらくの間、黙っていた。
さすがに連日蒸し暑くて、過ごしにくい。
特に関東地方は梅雨で、ジメジメとしている。
いかにも背筋が凍るような話が聞きたくなる季節だ。